ヴィクトリア朝イギリスを舞台にした小説まとめ その2

●ミステリ

ホームズ鬼譚~異次元の色彩 (The Cthulhu Mythos Files 8)
山田 正紀 (著), 北原 尚彦 (著), フーゴ・ハル (著, イラスト) 創土社 2013
1つのクトゥルー作品をテーマに3人の作家が小説、ゲームブック、漫画などの様々な形で競作するオマージュ・アンソロジー・シリーズ。第3弾は『異次元の色彩』に捧げる。
#ゲームブック部分はロンドン探索のお手本になります。

漱石と倫敦ミイラ殺人事件
島田 荘司 (著) 光文社文庫 2009
英国に留学中の夏目漱石は、夜毎、亡霊の声に悩まされ、思い余って、シャーロック・ホームズの許を訪ねた。そして、ホームズが抱える難事件の解決に一役買うことになる。それは、恐ろしい呪いをかけられた男が、一夜にしてミイラになってしまったという奇怪な事件であった!
#夏目漱石が主人公のホームズパスティーシュ。

ベイカー街少年探偵団ジャーナル
真瀬 もと (著) 角川文庫 2012
ロンドン警視庁も頼りにする名探偵シャーロック・ホームズの武器は、聡明な頭脳とベイカー街少年探偵団!器用な手先や変装などそれぞれの特技を駆使し、少年たちは難事件に挑むホームズを助けていく。名探偵を目指して修業中のリアムは、世間をにぎわす怪盗・黒薔薇の賊を捕まえようと挑戦するが…。ワトスンやレストレイド警部に、アイリーン・アドラーやあの“教授”も登場?21世紀のホームズ譚、BSIシリーズ開始。
#ホームズが組織する浮浪児たちの調査隊が主人公。

シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック
マイケル・ディブディン (著), 日暮 雅通 (翻訳) 河出文庫 2003
「ホームズはなぜ、切り裂きジャックについてまったく言及していないのか?」―ホームズ物語の中でも最大級の疑問に、ひとつの解釈を与えたホームズ・パロディ界の名著、待望の邦訳。英推理作家協会賞を受賞したイギリスを代表する現役人気作家が、ホームズ研究者や批評家の間に強烈な反応を引き起こした問題作。
#ホームズを敵に回したくないものです。

偽証裁判
アン・ペリー (著)  創元推理文庫 2015
殺人の罪を着せられ逮捕されてしまった看護婦のヘスター。絞首刑から救うには法廷で真実を明らかにするしかない。奮闘する私立探偵モンク。緊迫感に満ちた傑作法廷ミステリ!
#当時の刑事裁判の参考になります。

●ヒューマンドラマ

エドワーディアンズ —英国貴族の日々
ヴィタ・サックヴィル=ウエスト (著), 村上 リコ (翻訳) 河出書房新社 2013
1905年、英国、華やかに爛熟する上流社交界―。美しい19歳の青年公爵セバスチャンがたどる愛の冒険譚。男爵家令嬢にして作家、詩人、名高き造園家、ヴァージニア・ウルフの同性の恋人、幾多の顔を持つ女流作家ヴィタが綴るもうひとつの『オーランドー』。
#少年貴族の成長譚。貴族の日常生活を知りたい貴方に。

●アクション

大列車強盗
マイクル・クライトン (著), 乾 信一郎 (著) ハヤカワ文庫 1981
時は1850年代。折しも勃発したクリミア戦争が、謎の英国紳士ピアースに世紀の大強盗計画を思いつかせた。前線で戦う英軍兵士の俸給用の金塊一万二千ポンドを、輸送列車からかすめ取ろうというのだ!そのためピアースが集めたのはロンドン名うての悪党ども。警察や銀行、鉄道会社の警備陣を相手に、彼らが繰り広げる大胆不敵な強奪作戦の成否は? ヴィクトリア朝の風俗を盛り込みながらスリリングに描く大強奪小説
#犯罪者視点で描くヴィクトリア朝のクライム・サスペンス。おすすめ。

アリス・イン・ゴシックランド
南房 秀久 (著), 植田 亮 (イラスト) 角川スニーカー文庫 2011
19世紀末、霧煙る魔都ロンドン──。怪事件・大事件多発の陰には、巨大犯罪結社の暗躍あり! 大英帝国転覆を謀る悪漢どもを相手に、貴族刑事ジェレミーと、世界一有名なあの名探偵の妹は、いかに立ち向かうのか!?
#ヴィクトリア朝舞台のライトノベル。

 

 

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